ギター選びとギター上達の関係性考察

今日は「ギターの演奏性」に着目した話をしてみようと思います。

演奏性というと、皆さんは何を思い浮かべますか?

弦高?

弦のゲージ(太さ)?

・・など、諸々あると思います。

演奏性を決めるネック

その中でもダントツで重要視されるのが、

ネックまわり

ではないでしょうか?

実際のところ、私もネックが一番演奏性に関わる部分だと思います。

そして、ギターの上達に大きく影響する部分でもあると私は思っています。

例えば、手がめちゃくちゃ小さい私みたいな人が、丸太のような太いネックのギターを演奏すると、ポジションによっては指が届かないことがあります。

これは明らかに演奏性が下がっていると言えますね^^;

要するに、自分に合った適切なサイズのネックで演奏するのに比べて、最大限のパフォーマンスが発揮できないということですね。

ただ、ネックの太さというのは、音質にもつながる部分なので、難しい部分でもあります。

例えば、自分の手には少し太いと思えるネックでも、音がすごく好みであれば、そのギターを選ぶ可能性があるということですね。

でも、

「弾きやすくて音が良い」というのが、やっぱり理想です。

ですから、妥協せずに店頭でじっくり試奏をし、ちゃんと吟味してから購入しましょう!

ちなみに、私のブログを見てくれている人の中には、まだギターを始めていない方もいると思います。

よく初心者の方が「一本目のギターで失敗したくない〜!」と仰りますが、良いギターの基準がまだなはずなので、最初から理想の一本を手にすることは、ほとんど不可能です。

なので、初めてのギターは、気にせずに好きな見た目と、なんとなく「良い音じゃない?」と思ったものを買っちゃってください。ちなみに、自分で弾けない場合は店員さんに弾いてもらいましょう。

そして、その一本を弾き込んでいくと、他のギターを弾いたときに「弾きやすい」とか、「音が良い」とかがある程度分かるようになって、2本目のギターを買うときに、自分にとって「弾きやすくて音がよいギター」を
選択することができるようになります^^

それが分かるようになった段階で、一生ものだと思えるような高級ギターを買っても遅くないと思います^^

まぁ、実際、理想のギターを探していくと、自ずと高額なものになっちゃうんですよね(苦笑)

20万超えみたいな…

なので・・・

2本目の本気ギターをネットで買うのは、絶対やめてくださいね!笑

・・もちろん、めちゃくちゃお金持ちで、失敗しても痛くも痒くもないなら話は別かもしれませんが(苦笑)

さて、ここまでで「自分の手に合ったネックの太さ」が重要であるということをご理解いただけたかと思いますので、次の要素に進んでみますね。

ネックの塗装と指板

次は、個人的にネックの太さ以上に重要視している要素です。

それは・・・、

ネックと指板の塗装

です!

塗装というと、ラッカーが良いのかポリが良いのか・・みたいな話がよく議論されます。

でも、ぶっちゃけここら辺の話って、ちょっとマニアックなので初心者の内はほとんど議論されません。

でも、この部分を軽視してはなりません!塗装に関しては上達に大きく関わる部分だと思うからです。

なお、今回お話しするのは、塗装の種類ではありません。

ラッカーでもポリでも良いものは良いですし、このことはギター好きの皆様がブログや動画でたくさん語ってくれているので、両者の違いなどはそちらをご参照ください。

今回私が話したいのは、仕上げによる演奏性の違いについてです。

ネックの仕上げには、

グロスフィニッシュサテンフィニッシュ

というものが存在します。

グロスフィニッシュとはツルツルピカピカの仕上げです。私はのギターで見てみるとこんなやつです。

ピカピカしていて見た目も美しいですよね。

それに対してサテンフィニッシュはツルツルではなく、サラサラしています。

私は今までグロスフィニッシュのギターしか持っていなかったのですが、昨年購入したIbanezのギターでその素晴らしさを体感しました。

これです。

・・って、ピカピカしてるじゃん。。

と、一見思いますが、ヘッド部分だけがピカピカで、よく見るとネックはサラサラです。

個人的な好みとしては、サラサラの方がポジション移動がしやすいので、サテンの方が好きです。チョーキングも指が引っ掛からずに上げやすいですし。

ですが、これもネックの太さと同様、完全に好みです。

ある人にとっては、グロスは吸着感があって最高だ!となりますし、ある人にとっては、グロスはベタベタして弾きにくい!となります。

これは体質による部分も大きいかもしれませんね。

汗をかきやすい人にとってグロスフィニッシュはベタベタと手にくっつく不快なものかもしれません。

そういう人にとってサテンフィニッシュは強い味方となるでしょう。

逆に手が乾燥しやすい人にとっては、グロスフィニッシュは適度なグリップ感につながるかもしれません。

指板

そして、これらの違いは指板にも同じことが言えます。

ローズウッド指板やエボニー指板などの無塗装の指板というのは、一般的にサラサラしています。

対して、メイプル指板などは木材を保護する観点から、しっかりと塗装されていることが多いです。

で、このメイプル指板に注意が必要だと私は考えています。

私の所有しているギターに、メイプルワンピースのネックのものがあります。

要するに、ネック背面も指板もメイプルということです。

このギターは全体的にグロスフィニッシュとなのですが、ネックも指板も指に吸着して弾きにくいのなんのって・・

結局、あまりの弾きにくさに、一昨年塗装をし直したくらいです。

それに対して、ネックがグロスで指板が普通のローズウッドというギターも持っているのですが、これは弾きやすいんです。

ネックには適度なグリップ感があるのに、指板は移動しやすいという、両者の良さが組み合わさったネックです。さすがPRSです。高級なだけあります(笑)

PRSはアクリル系のフィニッシュなので、普通のラッカーやポリのグロスとはちょっと違うのかもしれません。

一度メイプルネックで弾きにくいという体験をしてからというもの、メイプルネックから遠ざかっていた私ですが、メイプルネックのルックスと音は大好きです。だから、いつかリベンジしてやろうと心のどこかで思っていたのですが…

遂に昨年リベンジが成功したのです!それが先ほどネック背面の画像を載せたIbanez J-Customです。

このギター、ネック周りはヘッド以外すべてサテンフィニッシュです。だから、ネック移動も運指も楽チンです♪

今までメイプルネックでは弾きにくかったフレーズも、このネックだと簡単に弾けてしまうので、嬉しくなっちゃいます^^

・・と、こういう経験を通して思うのは、

ギターが上手くなりたかったら、自分に合ったネックをしっかり選びましょう!というなのです。

そうすることで、ストレスなく練習に集中できますから、あとはがむしゃらに練習するだけです^^

ということで、今回はギター選びとギター上達の関係性についてお話しさせていただきました。

また次回をお楽しみに〜

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