ギター初心者はこれから始めよう!〜正しいフォームと必須コードを徹底解説

自粛生活が続いたことで、楽器の販売が好調なようです。自宅需要ですね。

その中でもギターは、音量面や1人で完結できる手軽さから、多くの人に支持されているそうです。

ギターを仕事にしている身としては、ギター仲間が増えることはとても嬉しいことです^^

さて、そんなギターですが、「買ったは良いものの、何から覚えたら良いの?」と悩まれる初心者さんも多いと思います。

そこで今回は、初心者が挫折せずにギターを楽しむための方法について書いてみようと思います。

まずはフォームをマスターしよう!

スポーツでも同じだと思いますが、初期段階では「正しいフォーム」をマスターすることがとても大切です。

おかしなフォームで練習を続けても、なかなか上達できません。そして、変なクセがついてしまうと、元に戻すのに苦労します。

とは言え、いくつかのポイントさえ押さえておくだけで大丈夫です^^そんなに難しくもありません。

以下の写真をチェックしながら、正しいフォームを身につけましょう!

ネックは少し前に出しましょう!

ここすごく重要です。

例えば、ギタリストを正面から見ると、このように見えます。

ギタリストを正面から見るとこのようになります。


平面的なので、ネック体に対してのネックの位置関係(角度)が分かりくいですよね。

ということで、上から撮影した写真をご覧ください。


いかがでしょうか?体に対して、角度がついていることがお分かりいただけると思います。

手の長さに依存する部分ではありますが、体とネックの間にスペースがないと、腕の動きに遊びがなくてなってしまいます。そうなると、腕を自由に動かすことができなくなってしまい、演奏しづらいだけでなく、力も入りづらくなってしまいます。

ここは教則本などにも書かれないことが多い部分ですので、意外と盲点だと思います。

ぜひ一度ご自身のフォームをご確認ください!

ネックは地面に対して平行以上!

これもとても重要なのですが、ネックが落ちすぎているのはNGです。

写真をご覧ください。この線よりネックが下がってしまっていると、弾きにくいばかりでなく、手首の角度に無理が出てきます。これを続けると手首を痛めてしまうことになりますので、是非意識して改善しましょう。

足は組む?組まない?

足を組んでギターを演奏している姿はかっこいいですよね!(そう思うの私だけ!?)

実はこのスタイル、カッコいいだけでなく、演奏性の向上にもつながるんですよ^^

足を組むことで物理的にギターを構える位置が高くなります。高くなれば、手首にかかる負担も軽減します。また、自分の手もよく見えるようになります。

こう書くとメリットが大きいことがお分かりいただけると思います。

ただ、このスタイル、長時間維持していると疲れてくるという問題があるんです。しかも、ギターに限った話ではありませんが、足を組むと体が歪む説もありますよね…。

そんな時、オススメなのが足台(あしだい)というアイテムです。

これが私が普段使っているものと同じ足台です。

足台があれば、片側だけ足を持ち上げることができますので、足を組んだのと同じ演奏性が実現するのです。こうすることで体に負荷をかけずにギターの位置を上げることができます。

ちなみに、このHERCULES(ハーキュレス)の足台は、めちゃくちゃ安いのに超頑丈です。過去、数台の足台を破壊してきた私ですが(苦笑)、HERCULESの足台だけは何年使っても壊れません。とてもオススメです!

背筋はどうしたら良い?

構え方の最後に、背筋問題についてお話いたしましょう。

我々の多くは、学校で「背筋はちゃんと伸ばしましょう」と習ってきました。そのため、ほとんどの人が「背筋ピンと教」の信者です。

確かにクラシックギターの場合、アコギやエレキとは構え方が異なるため、ある程度伸ばしておいた方が良いですし、その方が弾きやすいでしょう。

しかし、アコギやエレキを座って演奏する場合、背筋ピンでは弾きにくくて仕方ありません。

猫背になりすぎるのは問題ですが、リラックスした自然な状態が最も演奏性が上がると思いますので、無理に背筋を伸ばそうとせず、自然な状態で演奏しましょう。

ちなみ、動画は、私の敬愛するスコット・ヘンダーソン氏です。

どう考えても猫背ですね。サムネイルを見ただけで分かるレベルですね。

ということで、背筋に関しては無理に伸ばしすぎたりしないでくださいね^^

初期段階で挫折せずに楽しく演奏をするコツ

フォームが分かったところで、挫折せずにギターに親しむコツについて書いてみようと思います。

今回は最初の2〜3ヶ月に焦点を絞ってお話してみます。

ギターを始めて2〜3ヶ月って、とっても重要なんです。今後、ギターを続けられるか、やめてしまうかを左右してしまいますので、要注意です!

当たり前ですが、楽しければ”やめる理由”がありません。逆に、つまらなければ”続ける理由”がありません(汗)

つまり、楽しいと思えるように練習内容を設計しておかないと危険ということですね。

逆に、2〜3ヶ月、「楽しい」が続けば、勝手に習慣化していきますので、挫折の心配が激減するでしょう。

ポイントは「少しの努力で弾けてる感を味わえる」です。

ということで、詳しく解説してまいります。

体が完成しないと鳴らないコードは全て排除する

ここ、超重要です。

当たり前の話ですが、ギターは「体」を使って演奏します。

つまり、「運動」なんですね。

こう考えたときに、スポーツと一緒で、最初から全ての運動ができるわけではないと知ることが重要です。

個人差もあります。

ある人にとっては比較的簡単に出来ることも、ある人にとってはとても難しく感じる…みたいなことですね。

そこで、比較的多くの人が「なんとかなる」ことを抽出して、できるという体験を増やすということが重要になります。

なお、ギター演奏では、「コード(和音)」で伴奏することが多いのですが、一定期間練習し続けないとうまく鳴らないコードというのが存在します。

これらのコードを極力排除するということも重要になります。

これらを排除することで、「できない」という感情を練習に持ち込まず、「できる!楽しい!」という感情を練習にたくさん散りばめることが可能になります。

楽しいと思える練習を繰り返す

次に、練習内容ですが、基礎練習の重要性を説き続けている私が言うのもなんですが、最初の2〜3ヶ月は「比較的簡単にできること」を繰り返しましょう。

しかも、とにかく「楽しい」とテンションが上がるものに絞りましょう。

具体的には、いくつかの「比較的簡単に押さえられるコード」を覚え、コードサイトで弾けそうな曲を選んでひたすら弾くのが有効です。

いくつかのコードを覚えれば、1曲まるまるとまではいかなくても、かなりの部分を演奏することが可能になります。

で、こういうことを2〜3ヶ月も続けていると、さらにギターのことを知りたくなってくることでしょう。

そうなったらしめたもので、ようやく基礎練習やさらに高度なコードに練習を進めても挫折しないだけの基礎体力がついているのです。

このコードを覚えよう!

では実際どんなコードを覚えたら良いのでしょう。

ということで、コード図を作ってみました。

この12個のコードを1ヶ月くらいかけて少しずつ覚えていきましょう。

覚え方は人それぞれだと思います。

いっぺんに覚えちゃっても良いですし、曲の練習をしながら徐々に記憶していくのも良いでしょう。

ここらへんはご自身の性格と相談しながら進めていってください。

この12パターンを覚えてしまうことで、かなりいろんな曲にチャレンジできるようになってしまいます。

とにかく楽しく!とにかく弾きまくる!

とにかく、なにはともあれ、とにかくまずは楽しんでください。

楽しければ自然と弾くでしょう。そして、弾けば弾くほど上手くなります。そしたら、もっともっと楽しくなります(笑)

なので、まずはこういう良いループに入れるよう、その一点に全集中でお願いします!

ということで、今回の記事が参考になったら嬉しいです^^

それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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