過去最長の更新間隔です・・(汗)
新教室の管理やら発表会の準備やらに日々追われ、
気がつけばブログ更新を3ヶ月以上放置・・・<(ll゚◇゚ll)>
書きたいことは大量にあるんです。
あぁ、体がもう一つ欲しいっ!!!!
・・手に入らないことは大人なので知っています。。
作業スピードを上げる方に精進いたします(汗)
・・さて、私の愚痴&言い訳はいいとして、さっそく本題です。
今日は弦の「ゲージ」・・つまり、弦の太さについて書いてみようと思います。
弦でそんなに音は変わるの??
普段、皆さんはどんなメーカーの弦を使っていますか?
メーカーは、エレキであればD’Addario(ダダリオ)やErnie Ball(アーニーボール)が定番でしょうかね。アコギであれば、Martin(マーチン)やD’Addario(ダダリオ)、もしくはELIXIR(エリクサー)を選ぶ人も多いと思います。
私は、エレキはD’Addario、DR、SIT、ELIXIR、アコギはELIXIRを使っています(楽器によって張る弦を変えています)。
さらには実はゲージ(弦の太さ)もギターによって張り分けています。
なんでこんなに面倒臭いことをするのかと言いますと、楽器によって持っている特性が違うからです。
その楽器の特性を最大限引き出せる弦を研究した結果、今の使い分けに落ち着いたというわけです。
でも、あなたが初心者さんであれば、ギターによってメーカーやゲージを変える意味って、なかなか理解しにくいと思います。
そこで、今回は弦について掘り下げてみようと思います。
メーカーによって目指すサウンドは違う!
さて、ギターによって張る弦のメーカーを変え理由ですが、
ギターによってサウンドの特徴が違うからです!
ん??どういうこと?
えーとですね、ギターというのは木材の組み合わせでできているわけですね。それがギターごとに異なっていたりします。
木材の組み合わせ、形状、サイズ、重量、、、、などの諸条件によって、ギター自体のサウンドキャラクターが決まります。
この違いって、結構大きいんです。
だから、全てのギターに同じ弦を張っても、得られる結果は全然違っちゃうわけですね^^;
例えばですが、ギラギラした硬質なサウンドのするギターに、ギラギラした音の弦を張ったとします。そしたら、どうなると思います?
はい、超ギランギランッって感じのサウンドになります(笑)
で、これは良い悪いの問題ではなくて、そういったサウンドを狙うなら、そういう組み合わせにしますし、硬めのサウンドのギターに「マイルドさ」みたいなものも足したいのなら、柔らかい音のする弦を張ったりすることを検討すれば良いわけです。
ここらへんは研究って感じですね。試行錯誤を楽しみましょう♪
僕の場合、現時点では上記の弦に落ち着いていますが、今後好みが変われば、張る弦を変えるかもしれません。
ギターによってゲージ(弦の太さ)を変える?
さて、次に「ギターによってゲージを張り分ける意味」を解説してみようと思います。
まず知っておいてほしいのは、ギターには大きく分けて3つの弦長(スケール)が存在するということです。
- ロングスケール
- ミディアムスケール
- ショートスケール
弦長(スケール)とは、ナットからブリッジまでの長さのことを指すのですが、「弦長」という名称のとおり、実際に長かったり短かったりするわけです。
例えば、エレキでいうと、ストラトに代表されるFender系のギターであればロングスケール、レスポールに代表されるGibson系のギターであればミディアムスケールが一般的に採用されています。
ショートスケールといえば、Fenderのジャガーやムスタングが代表的ですね。
で、弦長というのは、
長ければ長いほど、弦の張り具合(テンション)が強く(きつく)なるんです。
そして、短ければ短いほどテンションが緩くなるのです。
このテンションの差というのは、サウンドにも大きく現れまして、テンションが高ければ、元気なハリのある音が得られますし、テンションが緩ければ、マイルドで甘いサウンドが得られるのです。(個体差がありますので、あくまでも一般論です)
さて、ここで質問です。
ロングスケールのギターに太い弦を張るとどうなると思いますか?
ちょっと考えてみてくださいね^^
では、答えを。
「ただでさえハリの強いギターに太い弦を張ることになるので、弦を押さえるのにパワーが必要になる」です。
チョーキングしたり、バレーコードを押さえ続けていると手が疲れちゃう・・みたいな感じです(汗)
サウンドで言うと、ハリの強さと、テンションの強さから、硬めのサウンドになる可能性が高いですね。
逆に細いゲージの弦をショートスケール(ハリの弱めな)のギターに張ると、ゆるゆるで押さえやすいギターが完成するでしょう。
でも、サウンドはコシのないサウンドになってしまう可能性があります。もちろん、このサウンドが好きということであれば、それが正解です。あくまでも一般論なのです。
好みとバランスが大切
とは言え、一般論というからには、多くの人が支持しているということでもあります。
ですので、このバランスを一つの基準としながらゲージ選びをされると良いでしょう。
そして、そこから自分の好みを探っていくのが一番の近道なんじゃないかと私は思います。どの組み合わせが間違いとかって話ではなりませんから、その点はご注意くださいね^^
あなたが気に入れば、それが正解ですから。
ギターとゲージの一般的な組み合わせ
ここまでの話を加味しまして、いわゆる王道の組み合わせをご紹介しておきます。
エレキであれば、
ロングスケール・・・.009〜.042 or .010〜.046
ミディアムスケール・・・.010〜.046 or それ以上
が一般的だと思います。
もちろん、レスポールに.009を張る人もいますが、レスポール本来の骨太なサウンドを得たければ、.010〜.046以上にした方が良い結果が得られると思います。
ただ、握力との兼ね合いもあったりします。テンションが強すぎて音がちゃんと鳴らないというのでは本末転倒です。
そんな場合、演奏性と低音の骨太感を兼ね備えた.009〜.046などという選択もありますので、いろいろと試してみると良いでしょう。
私自身、ブログで何度も書いているとおり、手がとても小さく、握力もそんなに強い方ではありません。
なので、気持ち的には全てのギターに.009〜.042を張りたいくらいです(涙)でも、いかんせんサウンド的には物足りなさを感じてしまいます。
そこで、演奏性よりサウンドを重視し、全てのギターに.010〜.046を張っている時代を長く過ごしてきました。実際、ライブ終盤に手に疲労を感じ、「なんとかもってくれ〜」って心境になることもありました。
で、そんな中、各社より素晴らしいゲージが発売されたのです!!!!
.0095〜.044
です!
ちょうど中間!
まさに3つで迷ったら真ん中を選んでしまう日本人向け!笑
これがサウンド的にも演奏性でも、私にとってはバシッとハマりまして、今日までほとんどのギターをこのゲージにしております。
サウンド面は、ストラト系に張ればストラトのジャキっとした美味しい音を得られ、 レスポール系に張れば、甘さと太さといったレスポールらしい美味しい音が得れます。
そのため、私はフルアコ、セミアコを除いて、基本的にこのゲージを愛用しております^^
マニアックなゲージですので、店頭ではなかなか見かけませんが、今では多くのメーカーから販売されていますので、是非一度試されてはいかがでしょうか?
なお、私はこの3つを楽器によって使い分けています。
D’Addario / EXL120+
SIT / S9.544
DR / HT9.5
値段ですとD’Addarioがお買い得なので、大量にストックしていますが、サウンドの質はDRが一番好みですし、チューニングの安定はSITという感じなので、シーンや楽器によって使い分けています。
ちなみに、弦の購入は、多くの場合サウンドハウスさんが最安値ですので、こちらで購入するのがおすすめです!
最後に
ということで、皆様も是非自分の理想の音と演奏性を目指して、弦探しの旅をしてみてくださいね。
答えは一つではありませんので、気長に楽しみながらお気に入りを探してくださいね!