メイド・イン・ジャパンの底力

昨日は久しぶりに楽器の街「御茶ノ水」に足を運んでまいりました。

と言うのも、最近アコースティックギターのレッスン中に
背中&肩に違和感を感じることが多くなり、
その原因が楽器にあると思ったからなのです。

普段使っているギターが、いわゆる「ドレッドノート」と呼ばれるサイズで、
アコギの中では最もポピュラー且つボディが大きいサイズのものでして、
このサイズを小柄な私が持つと、デディを抱える右腕がかなり疲れるのです。

これが1時間程度なら問題ないのですが、
毎日数時間はレッスンで使いますので、
慢性的に右肩〜右背面に違和感を感じるようになってきてしまったのです(汗)

ということで、昨日レッスン用のギターを探しに御茶ノ水まで足を運んだというわけです。

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久しぶりの御茶ノ水は相変わらずな佇まい。

安定の雰囲気に安心しつつ、これから始まる長い戦いに備えてまずは腹ごしらえを・・
ということで、明○大学の学食で学生気分で昼食をとりました(笑)

ここの学食は誰でも入れて、リーズナブルな料金でランチができます。

高層階で東京の街を眺めながらの昼食は、なかなかオツなものです。

 

さて、お腹も満たされたところで出陣です!

今回の私のテーマは

「小ぶりなギター」を購入

ですから、

まずは、本来の目的から外れないことを頭に焼き付けます。

私の場合、目的を忘れて音だけで選んでしまいがちなので、
この点を忘れないよう、よ〜く自分に言い聞かせます(笑)

で、予算も忘れないよう、こちらもよ〜く自らに言い聞かせます。

こういうところに来ると、「まー、ちょっとくらい良いか」・・と、
気づけば平気で数万〜十数万もオーバーしてしまっていたりしますから、
この点も意識しておく必要があります(苦笑)

 

さて、今回はヴィンテージショップからスタートです。

数週間ネットサーフィンしまくっていたのですが、
気になるヴィンテージギターが手頃な金額で入荷していたので、
一度試奏しておかねば!と思っていたのです。

そして、いざ気になる個体を弾いてみた感想は、

・・・・・う〜ん、まずまず・・といった感じでした。

悪くないんだけど、グッとはこない・・。

 

で、試奏を終え、そろそろ店を出るか〜という時に、
妙にオーラを放つ小ぶりなギターを発見!

試奏させてもらうと、「おぉぉ!!」と声が出そうなくらい、
エクセレントな鳴りをするじゃありませんか!!

恐る恐るお値段を確認しますと、予算オーバーどころじゃないくらいK点越えしており、
やっぱり良いものは高いんだな・・と、改めて思い知らされるのでありました(泣)

 

まぁ、おかげでほしいサウンドの方向性を掴むことができたので、
結果的に良かったのだ・・と、自らに言い聞かせ、
現実的なラインのギターを探しに店を後にするのでした。

 

というのも、大きなサイズのギターは「欲しい音のイメージ」が明確なのですが、
小さなサイズのギターになりますと、なんともイメージが曖昧だったからです。

今までに一度も所有したことのないサイズですからね^^;

でも、このヴィンテージギターを弾いて、
「これがほしい!」というイメージをしっかり掴むことができましたよ!

ですので、結果、大きな収穫を得ることができたと言えるのです。
・・・と、言い聞かせました。。

 

で、その後、御茶ノ水中の小ぶりなアコギを試奏しまくりました。

おそらく御茶ノ水中のアコギ担当者に覚えられるくらい、
しつこくアコギコーナーをチェックしまくりました。。

 

その結果、欲しいと思えるギターを3点にまで絞ることができました。

 

内訳は、

1本は予算を5万ほどオーバーするGibsonの中古。
もう2本はギリギリ予算内の新品のK.Yairi。

 

この中古のGibsonにえらく惹かれていたのですが、
試奏を続けていると、ハイポジションに音詰まりを発見・・

この部分はちゃんと改善して販売してくれるとのことだったのですが、
なんとなく気持ちが冷めてしまい、若干後ろ髪を引かれる思いはありながらも候補から外しました。

 

ちなみに、この段階ですでに始めの店に入った時刻から、
4時間以上経っていました(苦笑)

 

他の買い物だったらすぐに面倒臭くなって適当になってしまうの私ですが、
こと楽器選びとなると、まったく疲れを感じないから不思議です^^;

 

さて、話を戻しまして、Gibsonが候補から外れたことで、
残りの候補はYairiが2本のみとなりました。

しかも、2本とも同じ店舗の在庫ですから、1店舗で1本に絞るだけです。

・・・と思っていたのですが、
実際はここからが長い戦いになってしまいました・・^^;

 

そう、2本とも異なる魅力がありまして、1本に絞ることができないのです。。

 

1本はアコギの王様「マーチン」でいうところの、
000(トリプルー)というサイズ。

小ぶりなギターの中ではまずまず大きい方です。

もう1本は0サイズ(シングルオー)という、000に比べてかなり小さいサイズのものです。
サイズに違いがあるものの、両方とも小ぶりなギターにカテゴリーされます。

 

000はる程度の大きさがあるので、まずまずの音量が得られますし、
音色も豊かです。

0サイズはかなり小さなボディですので、000に比べ音量が出ません。
また、かなり小さいボディなので、低音が軽いイメージです。

でも、形容しがたいのですが、0サイズならではの独特な魅力があります。

なお、形状は0サイズの方が私好みです。

 

ちなみに、Yairiのギターをこれだけちゃんと弾くのは初めてで、
作りとサウンドの良さに正直驚かされました。

一昨年購入したIbanezのエレキギターを購入して、
日本製の素晴らしさに驚かされたのですが、
アコギでも日本製の底力を見せつけられることになるのでした(苦笑)

 

作り込みの良さ、サウンドの繊細さ、これは海外ものにはない魅力だと感じます。

 

よく特徴がないなどと言われてしまう日本製ギターですが、
こういう部分がある意味日本製の特徴とも言えると思うんです。

「ワイルドさ」みたいなものが海外ものの当たりの個体にはあるかもしれませんが、
安心して使える「品質」だったり、「作り込み」みたいなものが、
日本製のギターからは強く感じられます。

 

長く使うことを考えると、こういう「安心」って大きいと思うんですよね。

 

今回、最後まで残ったこの2本も、個性こそ違えど、
両方とも気配りの行き届いたギターだと感じましたよ^^

音は、共に「スッと前に飛ぶ素直なサウンド」で、
000の方が音量と低音に魅力があり、0サイズは高域にみずみずしさを感じます。

2017年製で若くギラっとしたサウンドですが、
経年とともに丸みを帯びていく音をイメージすると、
どちらを選んでも間違いにはならなさそうです。

 

まぁ、そんなこんなで、そこからはかなり悩みました・・・^^;

でも、次に御茶ノ水に来れるのがいつになるのかも分からないので、
その日のうちに決めなければなりません!

で、悶々と悩み続けた結果、「初心に帰ろう!」と思い至り、
少しでも体に負担の少ない方を選択しようと決め、この子に決めました!

私の愛器に新しい仲間として加わったのは0サイズの方です^^

かなり小さなギターですが、結構な音量が出るんですよ♪

 

これからどんな音に育っていくのか、今からとても楽しみです。

 

ということで、海外ものに目がいっている皆様、
日本製のギターもかなり魅力的ですので、
楽器選びの際は是非候補にいれてみてくださいね!

マーチンやギブソンにはない魅力に驚かされると思いますよ^^

 

それでは、今回はこんなところで!

また次回の記事をお楽しみに〜

 

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