最近、過去記事を見返してみることがあるのですが、今ならこう書くなぁ〜的な思いが出てきましたので、改めていくつかのものを書き直してみることにしました。
まず第一弾ですが、超初期に書いた「ギター選び」についての内容です。
それでは、さっそくご覧ください。
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当たり前ですが、ギタリストにとってもっとも大切なものはギター本体です。
今回は、その大切な相棒の選び方について解説してみようと思います。
僕は仕事柄、「どんなギターを買ったら良いですか?」とよく質問されます。
初心者にとって、最初の難関ですよね?
僕自身、自分の専門外のことでは同じことが言えますから、不安な気持ちはよく分かります。
楽器屋さんに行きますと、いろんな形や値段のギターが所狭しと並んでいます。
この中から自分に合うものを選ぶというのは、初心者にとって至難の業です。
例えば、僕の場合、高級フレンチに来店してワインを頼むことになったとして、パッケージを見ても、名前を聞いても、多分どれも同じに見えてしまうと思います。。
初心者がギターを選ぶというのは、それと同じな気がします。
ワインの知識があれば、一点一点全く異なったものに見えると思うんですよね。
ギターも知識があれば選びようがあると思うんですが、知識がなければ全て似たものに見えてしまうはずです。
そんな時に参考にしてほしい法則を解説してみます。
下記を参考に選べば、大きく外すことはなくなると思います。
ちなみに、最初の一本を選ぶ際に失敗すると、挫折率が高くなると思いますので、ぜひこの法則に照らし合わせながら選んでもらえたらと思います。
それでは、さっそく。
① とにかく見た目が気に入った
② 3万円以上のギター
③ 極力通販は利用しない
まず、①ですが、これはモチベーションの問題。
やっぱり、ギターを始めたのも好きなギタリストやバンドに憧れて・・という人が多いと思います。
かくいう僕もそうでした。
中学生の頃の僕は、熱狂的な布袋寅泰さんファンでした。
ですので、最初に買ったギターはFERNANDES製のものでした。
これだけで興奮できましたし、自ずとモチベーションが上がったものです(笑)
初心者の内は壁がたくさん出て来ます。
そんな時、継続の鍵となるのは「憧れ」や「愛着」の力です。
だから、ここはとても重要なんですね。
僕の場合、2本目のギターも見た目で選びました。
外国のギタリストの影響を強く受け、ストラトキャスターです。
このように、その時々の自分の憧れに合った楽器を使うことで、飽きずに練習を継続できますので、ぜひここは妥協しないでくださいね。
楽器店に行くと、店員さんが「初心者はこれが良いですよ!」みたいに、好み以外のギターを勧めてくることもあると思いますが、彼らの意見は聞きつつも、自分の憧れや好みで選んだ方が良い結果になると思います。
次に②ですが、これも①と同じくモチベーションに繋がる部分です。
練習を開始してある程度上達すると、「あんな演奏してみたい」とか「こんな音を出してみたい」といった感情が自然と沸き起こってきます。
そんな時、安すぎるギターを購入してしまった場合、そんなあなたの気持ちに応えてくれない可能性が高まります。
そして、気持ちに応えてくれない理由を才能がないからだと勘違いしてしまい、「どんなに練習しても上手くならないし、良い音にならないじゃないか!そうか・・・自分には才能がななかったんだ(悲)」と思ってしまうかもしれません・・・
本当の原因は「あなたではなくギター」のせいですので、これが原因で挫折してしまのでしたら本当にもったいないことです。
そんなことにならないためにも、せめて3万円程度の投資は惜しまないでくださいね!
このくらいのギターを購入すれば、中級者程度まではなんだかんだで使えますし、長い目で見て安くつくような気がします^^
ちなみに、1万円で買えるような安過ぎるギターは、楽器自体が音痴だったり(チューニングしても音が外れていたり、すぐに狂ったり)、音が貧相だったりして、ライブやレコーディングのような本番では不満を感じる可能性が高いです。
よく安ギターで良い音を出すみたいな企画を動画サイトなどで行なっていますが、上手い人が演奏すればある程度のサウンドが出ます。
簡単に言うと、
1Lvの演奏能力 × 1Lvのギター = 総合レベル1Lv
と
50Lvの演奏力 × 1Lvのギター = 総合レベル50Lv
って感じでしょうか。
また、そういう動画をアップしている人の場合、ある程度良い機材(アンプやエフェクター)を使って演奏していますので、あまり参考にしない方が良いと思います。
とにかく初心者の内は、ある程度楽器のレベルに頼ってしまった方が、いろんな観点からベターだと思います。
最後に③ですが、実はこれが一番よく聞かれる質問です。
「初心者で音の善し悪しも分からないので、インターネットで買っちゃっても良いですよね?」
・・・これ、できたらやめた方がいいです(汗)
どうしてかと言いますと、①にも通じる話になりますが、PCの画面で見ているサンプル画像と実際届くものには少なからず違いがあるからです。
例えば、色のイメージ。
実際に肉眼で見るものと、固定されたアングルで二次元的に見るのでは印象がだいぶ異なります。
また、木の風合いが分かるようなカラーリングですと、木目のイメージが画像と違ったりすることもありますから、注意が必要です。
もしそうやってイメージと違うギターが届いてしまったら、大切なモチベーションが思いっきり下がってしまいますよね?
ですので、初心者に一番大切な要素はモチベーションですから、それを維持するためにも、多少面倒臭くても楽器店に足を運んで、本当に気に入ったものを選びましょう。
ちなみに、店員さんをつかまえて、気になる楽器の音を出してもらうのも良いと思います。
自分で弾けなくても、意外と音の違いくらいは区別がつくものですので、積極的に店員さんを活用してしまいましょう!
そして、自分の心が「これだ!」とその時判断したものを購入しましょう。
それと、通販で購入する意外な盲点ですが、当たり前ですが通販で買うと運送業者さんから届けられます。
僕らにとっては大切な楽器ですが、配送業者さんにとっては荷物以上の何者でもありません。
そのため、雑に運ばれていたり、投げられていて当然と覚悟しておいてください(泣)
・・つまり、届いた時には音に影響が出ていたりする可能性が0ではないということですね。
しかも、初心者であるが故に、そのことに気付けない・・考えただけで恐ろしいですね。。
ということで、以上の点を踏まえて最初の一本は選んでみてくださいね!
しつこいですが、初心者にとって一番大切なのは、「ワクワクする」というモチベーションですので、とにかくウキウキワクワク楽しんで選んでくださいね!