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さてさて、ここのところ「音感」とか「練習時間」などといった技術に関する話が多く、私の得意分野である『音作り』の話をあまりしてこなかったので、今日は少~しマニアック(?)な音作りの話をしてみようと思います。
さっそくですが、皆様、この用語お分かりになりますか?
シリアル
パラレル
いかがでしょうか?
キョトーン・・( ̄□ ̄;)
・・という状態かもしれませんね(苦笑)
ギター初心者であれば知らなくて当然ですので、一緒に少し勉強してみましょう(^^)v
※中級者、上級者であってもよく分かっていない人が多いですからご安心下さい。
ちなみに、どこで使う用語なのかと言いますと、
主にアンプとエフェクターです。
今度スタジオに入ることがありましたら、JC-120の裏に回って見てみて下さい。
すると、「Sirial」「Parallel」と書かれた場所があります。
そして、それはLOOPというシールドを挿せそうなジャックのあたりに書かれています。
※このLOOPという部分には空間系エフェクターを接続します。
では、詳しく解説します。
シリアルとは日本語で「直列」のことです。
パラレルとは日本語で「並列」のことです。
そして、なぜアンプにそのような選択項目があるのかと言いますと、
LOOP(Send/Return)にエフェクターを繋げた際(※詳しくはコチラ)、原音を直接エフェクターに流して完成した音をスピーカーから鳴らすのか(→シリアル)、それとも、原音を2つに分けて、片方はそのまま鳴らし(そのままの音をドライ音と言います)、もう片方の信号はエフェクターに送り、エフェクトがかかった音だけを別途鳴らす(原音なしのエフェクト100%の音をウェット音と言います)のか(→パラレル)を選択できるように用意された項目なんです。
※ちなみに、パラレル時にエフェクト処理側の原音をカットすることをKill Dry(キルドライといって、正に原音を消すということです)と言います。これは基本的にエフェクト側に用意される機能です。
むっ・・難しい・・・( ̄▽ ̄;)
呪文のようです・・・・・・(涙)
ということで出来るだけシン
プルに説明しますと・・・、
シリアルは原音に直接エフェクトを施してサウンドを作ります。
パラレルは原音を2つに分けて、そのままの音と、エフェクトを施した音を別個に鳴らします。
ということです。
で、これだけ見ると「結局、聴覚上は一緒やんけ(゚Д゚#)」と思うかもしれません。
答えはNOです。
よくアン直(アンプ直)が良いなどと言いますよね?
確かにエフェクターを通せば通すほど音が劣化していくことは避けられません。
ギターとアンプの間に挟まる機器の数だけ、信号の質が劣化していくことは機械的にどうにもならないことなのです・・。
これをパラレル接続にしたらどうでしょう・・・
原音は原音のままで出力されるので劣化しないのです。
また、エフェクト調整が原音に干渉しないで行えるので、各々のバランスがとりやすいのです。
これがアンプにおけるパラレル接続のメリットです。
アン直の良さとエフェクト効果の両立が出来てしまいます♪
あっ、但しここで理解しておいてほしいことは、『あくまでも空間系などのポストエフェクトに限定される』ということです。※音作りによっては例外もありますが・・
なぜならば、歪みサウンドを原音と分けるとおかしなことになるからです。
イメージしてみて下さい・・・・・原音(クリーン音)と歪んだ音が別々に鳴っているとしたら、カッコ悪いですよね・・(^^;
だから、プリアンプの後に接続する「LOOP」でのみ選択できる項目なわけですね(^^)→詳しくはコチラ
ちなみに、これが大規模になっていきますと、3台のスピーカーを用意して、真ん中の1台からは原音(ドライ音)を鳴らし、左右の2台からはエフェクト音(ウェット音)のみを鳴らす・・・・なんていう最強の環境も作り出せてしまいます。※3Wayのセッティングなどと呼ばれております。
で、次にエフェクターにおけるシリアル/パラレルの話ですが・・・・・・・・・・・、おそらく超お腹いっぱいだと思いますので、また別の機会に・・(苦笑)
ちなみに、この知識、音作りにおいてめっちゃ役立ちますので、是非頭の片隅にでも置いておいて下さいね(^^)/
それでは、また次回をお楽しみに!
楽器ランキングの私の時代は終焉のようです・・(^▽^;